
── キミ達の学生生活
◆ 第一話後日:日常(眼鏡購入) ──
[メイン] 楠 紅寧 : 日常やります
[メイン] 楠 紅寧 :
[メイン] 楠 紅寧 : 1話終了後の夜から
[メイン] 楠 紅寧 : 蜂須賀に電話をかけます
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「……何?」
電話越しに、隣の部屋の音楽教室の音ががっつり入ってくる
[メイン] 楠 紅寧 : 「こんばんは〜!なんだか後ろが賑やかですねぇ」
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「まぁ、この時間だし……」
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「で、どうかした?」
[メイン] 楠 紅寧 : 「え、ただのおしゃべりですけど」
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「え?今野暮用で忙しいんだけど」
何か面倒ごとを察知して忙しいことにした
[メイン] 楠 紅寧 : 「ちょちょちょ!すいませんでしたってぇ!」
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「じゃあ何さ……」
[メイン] 楠 紅寧 : 「ほら、私ここらへんの土地勘をまだつかめてないんですよぉ」
[メイン] 楠 紅寧 : 「だから次の休日にちょっと買い物に付き合って欲しいんですよね」
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「あぁ……そういうこと……?」
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「えぇ……行かなきゃダメ?私疲れてるんだけど。」
[メイン] 楠 紅寧 : 「私の笑顔は疲れを吹き飛ばすって有名なんですよぉ」
[メイン] 楠 紅寧 : 「あぁ!でも蜂須賀ちゃんは疲れじゃなくてガラス吹っ飛ばせますからねぇ!」
煽っているのか揶揄っているのか素なのかわからないようなハイテンションで捲し立てる
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「吹き飛ばすぞ……もういい、今回は行かない。今のお前と話して疲れた」
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「また今度誘って、いけたら行くから」
[メイン] 楠 紅寧 : 「あらら、残念です……。隣町まで行こうと思っていたのですが、またの機会にしましょうか。およよ〜」
演技のような胡散臭い態度で電話を終わらせる。
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「『うるさ……』」
電話を切る
[メイン] 楠 紅寧 : 次の休日(ショッピングモール)
[メイン] 楠 紅寧 : 「人を待ってる間の人間観察ってすぐに飽きちゃいますねぇ」
フードコートで足をぶらぶらされながら桐条を待っている。ドリンクのストローには噛んだ跡があり、細く潰れている。
[メイン] 桐条 朔夜 : と、フードコート入口からいまいちおぼつかない足取りで桐条が歩いてくる。ほぼ経験則だけで歩いているといった具合で、なるべく入口に近い席に手を伸ばして座ろうとする。
[メイン] 楠 紅寧 : 「……いやむしろ事故らないでよく来ましたね。」
[メイン] 楠 紅寧 : 「こっちですよ〜〜!」
座ったまま右手をパタパタとふり、大きな声を出す。
[メイン] 桐条 朔夜 : 「……? あ」
聞き覚えのある声がしたので、その声と何か大きく動いている方へと歩いていく。で、机にがたっと当たってつんのめりながらまっすぐ楠の方へ歩いていく。
[メイン] 楠 紅寧 : 「桐条くん、そこまで見えないんだったら迎えに行きましたよ?」
立ち上がり桐条の手を引いて、先程まで座っていた席に連れて行く。
[メイン] 桐条 朔夜 : 「え? ううん? この辺なら慣れで来られるから大丈夫だよー。ありがとう!」
大人しく手を引かれつつ、いつも通りの微笑みをする。
[メイン] 楠 紅寧 : (弟がいたらこんな感じなんですかね……)
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「……え、なんでお前らいるの?」
CDショップのレジ袋を持ってる
[メイン] 蜂須賀 杏樹 :
[メイン] 楠 紅寧 : 「これはこれは偶然が重なることもあるんですねぇ!蜂須賀ちゃん?」
手をパンと叩くように胸の前であわせる
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「は!?お前隣町って……」
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「……は?そういうこと?」
[メイン] 楠 紅寧 : 「え、どういうことでしょうかぁ」
[メイン] 桐条 朔夜 : 楠が蜂須賀の名前を出して会話を始めたことによって、桐条も気が付く。
「……? あ。こんにちはー?」
いつも通りの人の好さそーな顔で蜂須賀にふわっと手を振る。
[メイン] 楠 紅寧 : 「元々ここで買い物しようって話してましたもんねー桐条くん」
にこにこしながら会話を続ける
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「……何?」
桐条を指さして楠に問う
[メイン] 楠 紅寧 : 「えぇ前話したじゃないですかぁ。蜂須賀ちゃんが壊しちゃった桐条くんの眼鏡買おうねーって」
[メイン] 桐条 朔夜 : 「……。」
曖昧に微笑みつつ、ちょっと静観をはじめる。
[メイン] 楠 紅寧 : 「なんだかんだで蜂須賀ちゃんも来てくれるあたり、やっぱり優しいところもあるんですねぇ」
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「…………」
[メイン] 楠 紅寧 : 「とりあえず眼鏡ですよねぇ。無いと桐条くんがこの調子のままですし……」
[メイン] 楠 紅寧 : 眼鏡屋に移動します
[メイン] 楠 紅寧 : 桐条くんの手を引いていきます。
[メイン] 桐条 朔夜 : 歩けるから大丈夫だよ? って言いつつ、押し切られている模様。なくても一応歩けるが、実際助かりはする。
[メイン] 楠 紅寧 : 「……握りますぅ?」
桐条と繋いでいない方の手を蜂須賀に差し出す
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : そのまま持っていた手荷物を握らせる
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「ありがと……」
[メイン] 楠 紅寧 : 「……!…….っ!」
[メイン] 桐条 朔夜 : 「……。」
(……あれ? なんか……俺、今、邪魔じゃない? 大丈夫? これ……百合?)
[メイン] 楠 紅寧 : 預かった手荷物の手提げ部分を強く握りつぶす。
[メイン] 桐条 朔夜 : 着き次第、店員に話しかけ、いつも通りに注文をする。
フレームはあるのでレンズ入れてほしいというのと、予備で同じ物を新しく作ってほしいということ。視力は0.01くらい。
[メイン] 桐条 朔夜 : 「あ。楠さんも蜂須賀さんもありがとう。俺はここで待ってるから、二人はどこか見に行ってきなよ」
案内された椅子に座り、二人にゆるく微笑みかける。
[メイン] 楠 紅寧 : 「桐条くんはメガネでお洒落しないんですか?」
[メイン] 桐条 朔夜 : 「うんー? 赤いのが明るいし似合うねーって言われたから、ずっとそうしてる、かな?」
小首を傾げる。
[メイン] 楠 紅寧 : 「せっかく顔が良いんですし冒険して見るべきですよ!」
面食いだった。
[メイン] 楠 紅寧 : 「ほらこれとか……。ん、よくわかりませんね。」
何個か眼鏡を取るも首を傾げる
[メイン] 桐条 朔夜 : 「…………? ……え?」
急に顔が良いとかクラスメイトに言われるとは思ってなかったので普通に意表を突かれている
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「眼鏡って医療器具じゃないの……?おしゃれでかけてる人いるけど度が入るとたまに輪郭歪むから冒険とかないんじゃない?」
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「趣味冒険してるんだし、これも冒険したらもう遭難だよ?」
[メイン] 楠 紅寧 : 「蜂須賀ちゃんもつけてみたら意見が変わ……ぷふっ」
手元にあった眼鏡を蜂須賀にかけて笑う。
[メイン] 楠 紅寧 : 「似合って、ますよ?」
震えた声で絞り出す
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「…………」
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「私帰るよ?いいよね?」
売り物だというのに乱暴に眼鏡を戻す
[メイン] 楠 紅寧 : 「ごめんなさいごめんなさい!」
[メイン] 楠 紅寧 : 「まぁ、桐条くん”は”眼鏡似合ってますし、もう1つくらい休日用作ってみてはどうです?」
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「何が疲れが吹き飛ぶだよ、吹き飛ばすぞ……そしてさっさとカバン返せよ。」
[メイン] 楠 紅寧 : 「やー!これ持ったら帰るじゃないですかー!」
カバンを自分の胸に抱き締める
[メイン] 桐条 朔夜 : 「……。あー。休日用……? うーん……考えたこと、ないなぁ……。」
女子同士のイチャつきへの反応に困りつつ、話しかけられた分は真面目に考えて返すの図。
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「いらないだろ。その服装ならなんでも同じだわ……」
[メイン] 楠 紅寧 : 「ん〜、それじゃ1つ私からプレゼントってことで選びません?」
[メイン] 楠 紅寧 : 「私、色が分からないので蜂須賀ちゃんが選んでくれます?」
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「宇宙人って感じだからこれ」
真っ先に牛乳瓶を指さす
[メイン] 桐条 朔夜 : 「……。え? いや、悪いよ。楠さんにはもう充分学校でお世話になってるし。すごく助かったよ?」
ちなみに蜂須賀が指差したものは普通に見えてない。
[メイン] 楠 紅寧 : 「別に気にしなくていいんですよぉ〜。あ、店員さん。この眼鏡を今修理してるものと同じレンズはめてください」
蜂須賀の意見は無視し、新作の眼鏡をひとつ指差して店員に伝える。
「会計はこれで」
ブランドの財布からはちらりと黒いカードが見えた。
[メイン] 楠 紅寧 : 「ほら、人からもらったものって大切にするじゃないですかぁ」
[メイン] 楠 紅寧 : 「何かあるたびに眼鏡買うのもアレですし」
[メイン] 桐条 朔夜 : 「えっ……!?」
流石にびっくりした反応をする。
[メイン] 桐条 朔夜 : 「い、いや、だから、予備も頼んだよ!?」
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「……私、アカネのこと本当に嫌いになりそう。」
ブランドの財布とカードに青ざめる
[メイン] 桐条 朔夜 : 「値段見た!?」
[メイン] 桐条 朔夜 : 桐条、母子家庭なので余計楠の金銭感覚にビビる。
[メイン] 楠 紅寧 : 「……?」
2人の反応が本当に理解できなさそうに首を傾げる
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「あぁ、これが涼子さんの言ってたやつか……《私、なんかやっちゃいました?》ってやつだ」
[メイン] 楠 紅寧 : 「私、なにかやっちゃい……え?」
[メイン] 桐条 朔夜 : 「????」
唖然としている。
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「帰るよ……眼鏡買ったんでしょ?」
頭を抱え店を出る
[メイン] 桐条 朔夜 : 「こ、今度……楠さんちに菓子折り持って遊びに行った方が良い……?」
楠さんの親御さんのお金かなぁ何かバイトなのかなぁ……とか考えている。
[メイン] 楠 紅寧 : 「それじゃあ今度私が殺されそうになった時に助けてくださいね?」
店員から受け取った眼鏡をそのまま桐条に渡し、小声で耳打ちする
[メイン] 桐条 朔夜 : 「え、えぇ……。あ、ありがとう……?」
困惑しながら曖昧に微笑んで受け取る。
[メイン] 楠 紅寧 : 「それにしても分厚いレンズですねぇ。そんなに目が悪いんですか?」
[メイン] 桐条 朔夜 : 「うん。俺、視力0.01なんだよねぇ。」
受け取った眼鏡を微笑みながら少し近付けて眺め、掛けてみる。似合う? って微笑みかける。
[メイン] 楠 紅寧 : 「ええ、とっても」
にこりと笑い返す。
[メイン] 桐条 朔夜 : ありがとう。と柔らかい笑みを返して
「眼鏡ないと、今の楠さんくらいの距離でもぎりぎりでさ。」
[メイン] 楠 紅寧 : 「蜂須賀ちゃんも似合ってると思います?色の区別がつかないから何選んだのかよくわかってないんですよねぇ」
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「え……?えぇ……」
[メイン] 桐条 朔夜 : あ……。と呟き
「あはは。ごめん。俺もなんだよね。」
困ったように笑う。
[メイン] 蜂須賀 杏樹 : 「ニアッテンジャナイ?」
[メイン] 桐条 朔夜 : 「本当? ありがとう!」
蜂須賀に純粋善意100%で“喜んだように”微笑む。
[メイン] 楠 紅寧 : 「へぇ、桐条くんも!なんだか親近感湧いちゃいますねぇ」
[メイン] 楠 紅寧 : 「大変ですよねぇ!かき氷のシロップが全部同じですし、信号なんて何を教えてくれてるのかちんぷんかんぷんですし」
[メイン] 楠 紅寧 : 「……はぁ」
[メイン] 桐条 朔夜 : 「まぁ、俺は色覚異常とか診断されてるわけじゃなくて、なんとなくでも色は分からなくなかったりするから……それに、なんか体調で変わってきちゃったりするから、なんてことないんだと思うんだけどね。今日だって、ちゃんと来られたでしょ?」
あはは、と笑う。
[メイン] 楠 紅寧 : 「ふふっ、机にぶつかりながらちゃんと来れましたもんね」
口元を隠しながらくつくつと笑う。
[メイン] 桐条 朔夜 : 「……もー! 楠さんはー!」
からかわれたなー! って感じで“困った!”という素振りで笑う。
[メイン] 桐条 朔夜 : 「それに、トートタロットとこの懐中時計の色だけはいつだってはっきり視えるしね!」
ドヤ顔で懐中時計を握る。
[メイン] 桐条 朔夜 : 「キミたちのね。人の魂の輝きっていうか……そういうのも、ちゃんと輝いて視えてるよ……。」
桐条の黒い瞳が、どこを見ているのか分からん焦点をしたまま、“いつも通りに”“優しく”微笑む。
[メイン] 桐条 朔夜 : 「……だから、まー、なんか視界の端も暗くてさ、よく物ぶつけて落としちゃったりするけど! 俺は困ったことないな!」
あははっ! と“明るく”笑い声をあげる。
[メイン] 桐条 朔夜 : 「……というわけで、俺は大丈夫だけど。楠さんは、いつも大変なんだね……。そんな中で、時間割いてくれたんだよね。本当に助かったよ。ありがとう……」
“心底申し訳なさそうに”楠を労って感謝する。
[メイン] 楠 紅寧 : 「ん〜?私は暇ですし、この3人でショッピングしたら面白そうだったから誘っただけですよぉ」
にこにこしながら軽く返す。
「あ、蜂須賀ちゃんは誘ったわけではありませんでしたねぇ」
[メイン] 楠 紅寧 : 「それにね。なにやら私、桐条くんとは色覚以外にもっと深いところで似たものを感じてるんです」
下から桐条の覗き込むように見る。
[メイン] 楠 紅寧 : 「それが何かわかるのが楽しみです」
[メイン] 楠 紅寧 : 「さ、目的も果たせましたし帰りましょうか!」
[メイン] 桐条 朔夜 : 「……。ふぅん? そうなんだ?」
“きょとんと”したあと、“いつも通りに”“人の好さそうに”笑う。
「うん。そうだね。今日はありがとう! これからもよろしくね!」
[ロイス] 楠 紅寧 : 桐条
連帯感○/恐怖
[メイン] 楠 紅寧 : 日常おわり