
── イメージ曲で語る黒峰達哉 2
◆ 『Inferiority Complex』 ──
■ Inferiority Complex
『足りないままを愛さないで いっそ私を貶めて』
⇒理想が異常に高い。そういう奴にとって、普通で良いとか、そのままで良いんだよとか、そういう言葉は逆効果にしかならない
『轟く銃声に 掻き消された声』
⇒二丁拳銃なのでそら銃声も轟く 掻き消された声の主は自分の心の声かもしれないが
『振り向きざま不意に 肌を掠める指』
⇒誰かが止めててもおかしくないが、閃光の双弾ってそれを無視するとあっという間に侵蝕率上げていくコンボしてるよね
『爪先や髪さえも 鼓動する警鐘の音』
⇒ワーディングだ! 衝動判定だ! レネゲイドが鼓動する! 100%いってない!? じゃあジェネシフトだ!
『何もかもを失って初めて手に入る そんな矛盾した未来 要らないわ』
⇒マジでそう思ってそう。完璧主義が過ぎる。黒峰は挫折を良い経験なんて一ミリも思えないだろう
『導かれるまま迷夢に身を寄せ 邪な感情に歯止めも利かない』
⇒迷夢はワーディング並びにレネゲイド粒子の残る現場説でも良いが、彼女への嫌悪でも良い
『撃たれたい 撃ちたい ジレンマは命取り』
⇒疲れてるのでジャームになってとどめ刺されたい欲があるが、そんな侵蝕率ジレンマはまさに命取りである
『優しいフリのその裏に本当のピーク隠し 成り下がる私を求めてよ』
⇒優等生なので優しいフリするが、本当は嫌悪に身を任せそうな自分を見てそっちも愛してくれる人がいればなって内在がある
『底知れない痛み 反転し焦がれる』
⇒こういう奴の仕事ジャンキーの理由の半分くらいは戦闘依存だと思う あの痛みや苦しみが恋しい! なお自覚はない!
『背徳の代償 受け入れ抱きしめて』
⇒ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉
『成れの果てに 相打ちで行きましょう』
⇒多分ジャームになったら親友とそのくらいの戦闘したいって思っちゃってる願望がある 絶対にある
『足りないままを愛さないで 私を貶めて』
⇒しかし上記は大抵全て無自覚なのである。本人はただ必死に目の前のことに生きている。ただそれだけである
◆
スクウェア・エニックスのアーケードゲーム『ガンスリンガーストラトス』から『Inferiority Complex』を選曲。
個人的に元々好きなゲームであり、指折りで好きな曲です。
こちらは黒峰の彼女との関係性のイメソンにもなり得るイメージです。
黒峰は現実に居ると控えめに言っても危なくヤバい男の類になってしまうため、そういう男の横にいるのは大体ヤバい女です。
黒峰はどこまでも理想の自分を求められてきて、自分でもそういう自分をどこまでも追ってしまうし、そんな彼を見る彼女も結局どこまでも理想の黒峰を見てしまっているイメージです。別に素で良いのに……と彼女も思いつつ、しかし素で良いと思うその一番の理由は結局のところ、彼女自身がその理想の黒峰に追いつけず己の能力不足を罵られることが怖いから、とかだと思います。
黒峰は恐らく本来の性格からすると理想を一生追い続けることができるほど素直な能力と性格をしていません。してたら母親に殺意を抱いて覚醒するほど受験ストレスを溜めることはなかったと思われます。どこかで妥協したいしそれが合理的だと思いつつ、ありとあらゆる他人の声を吸収した自分の声に掻き立てられ、光速で理想を追い求めます。その余裕のなさから他PCとの喧嘩が発生し、関係性とドラマが生成される精神設計です。
親しい卓でないと本当に喧嘩だと思われそうで出しにくいキャラにはなりましたが、マジでドラマメイカーなので気に入っています。ラストで和解するだけでオチ回収できるんだから、いざ動いてもらうと意外と王道で便利な奴だよ。
クイックスタートだから言うほど強くなかったり、トライブリードだから業師の一種分しか100%エフェクトが使えなかったり、そういう悔しさも二番手の秀才キャラとして非常に美味しく感じています。
意思判定が1dxしかないため暴走しやすいところも解釈一致で、毎回暴走RPをぶち込んで遊んでいます。
衝動表で嫌悪を引いたときはどう設定したもんか悩みましたが、今ではこいつの衝動は嫌悪以外の何物でもないと感じられます。
どれだけそれまでの間に格好つけようが、忌むべき敵に対する嫌悪や自己嫌悪で感情が乱されつつ銃撃するRPは楽しいです。
暴走をロイスで解除するにしてもこれだけキャラが立つとたった一言にRPが捗るのなんの。身内卓ならではですね。
初めてのダブルクロスで安心して自分のやりたいPC2をここまで詰め込み伸び伸びとRPできたのは、ひとえに同卓していただいたPLの皆様と、ダブルクロスを紹介し卓を立ててくださったGMのおかげに他なりません。
この極めてひっそりとした場でも改めて、心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。