
―HISTORY
Episode5
オメガへの増援要請
オメガ・フィールドでの状況把握終了後。艦橋にて。
シエラ「オメガでの魔神城撃破ですけど、いっぱいあって大変ですよね~……これじゃ、過労死してしまいますよ!」
ユヅキ「その件なんですけど、うちの守護輝士団の中で連れていける人を選定して一緒に出撃することってできない?」
シャオ「あ~。あれだけの人数を送れれば、この作戦も楽に進むだろうね」
アルマ「会ってフォトンの感じを見てみないとなんともだけど、もしかしたらできるかも~。
できたとしてもいっぺんにとはいかないから、バラバラにかな~。できそうだよね、二代目ちゃん?」
マトイ「う~ん、少しずつなら、できるかも……?」
ユヅキ(あ、そうか。アルマさんだけじゃなくマトイに負担がかかるのか。じゃあいいや、僕一人で行こう)
ユヅキ「ふ~ん……。そうか、結構大変そうですね、じゃあやっぱりいいですよ」
マトイ「あーっ!! ユヅキ、今、やっぱり一人で戦おうって思ったでしょ!
だめだよ、わたし、ユヅキが思ってるより頑張れるよ!? 絶対頑張るから、任せて!」
ユヅキ「えっ」
ユヅキ(あっなんか、火をつけてしまった……)
アルマ「まぁ、仲間はたくさんいた方が、きっとユヅキも心細くないよね~。二代目ちゃんと一緒に頑張るか~」
マトイ「ユヅキ! わたし……頑張るからね! 何でも言って!」
ユヅキ「あっ、は、はい……」
ユヅキ(ちょっと考えたらこのぐらいの事すぐ気が付いたのに……うーん、もう少し考えれば良かったかも……)
ユヅキ(まぁ、いっか)
シャオ「でも、ユヅキとシエラ以外の人員も送る必要があるという認識は、尤もだ。
ユヅキの他にも、オメガでの任務を行えそうな適当な人をこちらで選出しておこう」
ユヅキ「えぇと……、安全、なの?」
シャオ「それは、マトイ次第……かなぁ~?」
マトイ「!! もうっ! 絶対、ぜぇ~~ったい、安全だよっ!」
アルマ「安定してあなたを送れているのも、二代目ちゃんがだ~いすきなあなたを確実に送り届けようと、
と~っても慎重になってるからだったりして……」
ユヅキ「えっ」
マトイ「あぁっ、もう、アルマさんっ! と、とにかく、ユヅキ、ユヅキの仲間も、ユヅキの助けになるような人たちも、
……わたし、精いっぱい頑張って送り出すからねっ! 安心してねっ!」
ユヅキ「う、うん……」
シャオ「あっはっは。そんな目で見なくても、ちょっとからかっただけだよ。
大丈夫。ちゃんと全員の反応は完全に追えるように、万全の用意をしておく。
君だけに全てを任せるわけにはいかないからね」
マトイ「……もうっ!」
アルマ「ほんと、にぎやかで退屈しないなぁ……!」